- 畳堤プロジェクトの始動
畳堤は大正末期から昭和初期にかけて築造されたコンクリート構造物であるため、老朽化が著しく大きなひび割れ(クラック)が発生し、台風などの増水時には漏水や堤防決壊のおそれがありました。
また、堤防の天端(堤防の平場区間)は水防活動用の車両通行が不可能な状況であり、情報ボックスもあることから増水時の河川巡視にも支障があります。
このため、学識者、沿川区長、国交省、延岡市、延岡観光協会、当会等で構成されたプロジェクトチームを平成26年に結成し、整備方針を議論しました。
転落のおそれがなく、河川巡視、水防活動、防災教育や観光施設として活用できるような構造としました。


- 整備内容
- 景観に配慮し、延岡城の石垣「千人殺し」をイメージした石積工法で補強(柱状節理を使用:阿蘇山の噴火でできた柱のような岩)
- 歴史的土木遺産である畳堤を移設して保存、再設置
- 水防活動や日々の河川巡視に必要な管理用の通路幅3mを確保し、併せて光ケーブル情報ボックスを地中に埋設
- 利用者の安全を確保するために、転落防止用の柵を川側へ設置



